英和株式会社

横田様：日本の製造現場には、図面をはじめとする紙の資料がたくさん存在しています。その一方で、デジタル化に関しては遅れていると言わざるを得ない状況です。

スマートグラスやAIといった次世代の製品やサービスも出ていますが、実際にクライアントの声を聞いてみると「興味はあるけれど、そこまで一気に進めるにはハードルが高い」と感じているところも少なくないという印象を受けました。そこで製造業界におけるDXの入口として、紙の資料のスキャニングサービスを始めてみようというビジネスプランが持ち上がったのです。

まずは紙の資料をスキャニングし、それをエクセルデータに変換して、BI（ビジネスインテリジェンス）ツールで見える化したのちに、AIを導入するというようなステップを踏む、というのがDXの自然な流れであると説明することで、次第にスキャニングの引き合いが増えていきました。

横田様：正式に新規事業としてスキャニングサービスを立ち上げることとなり、パートナーとなる企業をネットで検索したところ、発見したのがうるるBPOでした。早速見積もりを依頼したのが夕方だったのですが、その2時間後には見積書があがってきて、その日の夜に営業担当者とWEBミーティング、さらに翌日には当社に来社いただいて詳細を詰める、というような早い展開で一気に進展したことを覚えています。そのスピード感のある対応には、本当に驚きました。その段階で、他の企業へのアプローチはやめて、「うるるBPO一択」というような考えにまとまりました。

レスポンスの早さに加えて、こちらの要求に全力で応えようとしてくれる真摯な姿勢も、うるるBPOを選んだ大きな理由です。最初の打ち合わせのときから結構な無理難題を投げかけたのですが（笑）、それをプロの視点から検討して、一つひとつ叶えてくれた対応力にも感心しました。

横田様：うるるBPOは単にスキャンニングを受発注するだけの関係性ではなく、一緒に事業をつくっていくパートナーとして、非常に信頼しています。

初めてのお客様へ提案に伺う際にはサンプルテストを行い、画角、解像度、カラーとグレースケールの選択といった、PDFデータがベストな見え方になるためのアドバイスを行ってくれます。

さらにはスキャニングを内製で行なった場合とのコストメリットも計算してくれるので、私たちとしては、お客様を納得させるだけの十分な内容を携えて自信をもって営業することができる。うるるBPOとでなければ絶対にできなかった営業スキームが完成されつつあると思います。

横田様：2020年11月からスタートした製造現場でのDX推進事業ですが、1年間かけて社内外に少しずつ浸透してきた手応えを感じています。お客様からは「紙の過去データをPDFへ変換したことで、工場の点検業務をスムースに進めることができるようになった。やってよかった」という感想を多くいただけており、全国からの引き合いも増えてきています。

スキャニングを入口として、OCR、データ入力へという流れで、DX化を進める企業は今後さらに増えてくると予想しています。今はまだDX化が進んでいない“ブルーオーシャン”ともいうべきこの領域でビジネスを拡張できるのは、これまで培った工場現場に関する知識や、業界内でのつながりがある私たちだからこそ、という気概で取り組んでいきます。今は私が専属として事業を推進していますが、今後は全国に36ある拠点から積極的に営業展開する予定です。

それには、うるるBPOとのパートナーシップをさらに深めていく必要があります。話し合いを重ね、ワクワクするような提案を考える楽しさを共有しながら、今後もチームとして並走してもらいたいなと思っています。